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男女共用と見間違えてしまうトイレ

なかなかデザインってのは難しいものです.

下の写真を見た時,みなさんはどのような印象を覚えるでしょうか?ちなみに,これは某東京の大学にて私がトイレに行こうとしてホールからトイレのある方を見た時に撮影したものです.

男女共用のトイレ?

男女共用のトイレ?

1つのドアがあってそこに男女用のサインがついていたので,私は「えっ,男女共用のトイレなの?」と思ってしまいました.

トイレに近づいてみると下の写真のように左手に凹んだ場所があり,そこの先にドアがあって女性用トイレがありました.

女性用は引っ込んだところにある

女性用は引っ込んだところにある

女性用のトイレが,男性用トイレのドアおよびこのサインと同じ平面上にあれば全く問題ないのですが,同じ平面上にないためちょっと混乱してしまいます.この男女のマークの部分には男性用のみを貼り,角を挟んですぐ隣りの面に女性用マークを貼ればそんな混乱は発生しないと思うんですけどね.実際,トイレに行こうとしている人には1枚目の写真のような状況が見えるわけなので.

まぁ,致命的なBADUIというわけではないので,そこまで大きな問題ではないのですが,色々な教訓を秘めているように思います.

男性用しか無いように見えてしまうトイレのサイン

女性の学生さんから指摘されるまで気付かなかったのですが,大学のセンターの1階にあるトイレが一見すると男性用しか無いように見えてしまい,別の階にトイレを探しに行ってしまうという問題があるということで,実際に調べたので紹介.

下の写真,その1階のホールから,トイレの方向を撮影した様子.確かに,この通路の先には男性用トイレしか無いように見えます.

通路の先には男性用トイレ

通路の先には男性用トイレ

で,この右手にある便所案内板(下の写真)を確認すると,実際は男子トイレのさらに奥のほうに女性用トイレがあることがわかります.

便所案内板

便所案内板

ただ,1枚目の写真を見ても分かる通り,この案内板は暗く,小さいものなので目につきません.また,通路の奥の明るい部分にある男性用トイレのマークのみが先に目に入るため,「通路の奥には男性用トイレしか無いのだ」と判断し,女性は近寄ろうとはしないですよね.しかも,上下に2つも男性用マークが並んでますし.

トイレは,どこからがその性別用のものかということを悩むことがあります.このトイレの場合,この通路を入るところからすでに男性用トイレっぽい雰囲気を醸し出しているため,女性が通路の奥に進んでみようという気持ちにならないようにしてしまっているのも一つの理由ですね.

ちなみに,男性用トイレの前まで行って撮影した様子がこちら.女性用トイレのマークは遠くに小さく存在します.なんでこんな感じにしてしまったのか・・・

通路の先に女性用トイレ

通路の先に女性用トイレ

設計者に責任があるのか,この男性用トイレ,女性用トイレのマークを設置した人に責任があるのかわかりませんが,なんともなってません.

男性用トイレのマークを上下に並べる必要はないわけで,せめて下の男性用の横または下に女性用のマークを配置するとか(左に女性用マークを配置してしまうと,そのすぐ側のトイレを女性用と勘違いしてしまう可能性はゼロではありませんが矢印を付加するなどすることで対応は可能だと思います),工夫のしようは色々あったと思うんですけどね.

女学生から不評のBADUIでした.

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プラスマイナスが逆でも動いてしまうビット

学生さんからのタレコミ.

下の写真はガラス工芸で使われる電動ツールビット.

ガラスを彫刻のためのビット

ガラスを彫刻のためのビット

後ろの方に蓋があり,そこから電池を挿し込むようになっている.

後ろから電池を入れる

後ろから電池を入れる

蓋を開けた状態が下のような感じ.2つ電池を入れて使います.

電池は2つセット

電池は2つセット

一見するとあまり問題ではなさそうなのですが,このビットは電池を逆に差し込んでも普通に動いてしまいます.しかも,通常とは逆方向に回ります.作っているときに,想定と逆にビットが回ると,作っていたものが台無しになってしまうことがあるらしく,このタレコミをしてくれた学生さんも何度か折角作っていたものをダメにしてしまったのだとか.

電池の差しこみ方向によって回転方向を切り替えることができるというのは工芸をする際にはそれなりに有効であるように思うのですが,問題はこの電池を入れる部分にもあります.見ていただければわかるように,どっちがプラスでどっちがマイナスかわかりません.

どちらがプラスかマイナスか

どちらがプラスかマイナスか

プラスマイナスをもう少しわかり易くするとか,プラスマイナスが逆の場合は動かないなどするとか(幅は狭くなりますが),プラスマイナスによってどちら側に回転するかを明記するとかしてくれると問題はなさそうなのですが,なんとも厄介なBADUIでした.

ゴミを捨ててしまいたくなるゴミ箱じゃない何かの正体

謎だったゴミを捨ててしまいたくなるごみ箱じゃない何かについて,答えがわかったので報告.

ごみ箱みたいに存在しているのだけれど,ごみ箱じゃありません!と書いてあるそれ自体は下のような感じ.

やっぱりごみ箱っぽい

やっぱりごみ箱っぽい

で,この「ごみ箱っぽい何か」の壁に近い部分を引っ張ると・・・

こんな感じに伸びてきて

こんな感じに伸びてきて

なんと傘袋が登場

なんとカサ袋が登場

つまり,カサ袋を捨てる箱だったわけですね.なんともややこしい.

毎日雨が降るわけじゃないし(大阪の2010年について,1日に1mm以上の降水量を雨としたときは丁度100日,1日に10mm以上の降水量を雨とすると53日),これが使われない日のほうが多いことになります.雨の日だけこれを持ってきて設置すればいいのに,普段から出しっぱなし(まぁめんどうだからというのもあるでしょうが)のため,そこにゴミが捨てられてしまい,結果としてわざわざ「これはごみ箱ではありません」などと案内しなければならなくなったわけで,なんともなものでした.

というか,片付けないのであれば,常に傘袋を出したままにしておくことで,ゴミも捨てられにくくなると思いますけどね・・・.あとは,これは傘袋専用のゴミ箱ですなどと明記するとか.

傘袋のためのものとして考えると,妥当なデザインなわけで,デザインした人は悪くなく,使われ方に問題があったというなんとも悲しいものでした.

折角のカード専用精算機なのに・・・

最近通っている京都大学の附属病院は,ポケベルのようなもので行き先を随時指示されたり,端末で再診登録をしたり,支払を行ったりできるなど,色々な情報システムが入っているため,情報系の研究者としては興味深く観察させてもらってます.

その京大の附属病院は,診療費をカードでかつ窓口に行くこと無く支払うことができるようになっています.下記がそのカード専用機.ここに,診察カードとクレジットカードを挿入して精算することになります.

カード専用精算機

待たなくても使用できるので便利な機械なのですが,このカード専用精算機の使い方がわからず悩んでいるひとが多く,それで行列ができてしまってることがあるので残念(行列の原因となる人は,しばらく試行錯誤した挙句,結局使い方がわからず他へ移動してしまう).

一応,画面には下の写真のように案内が出ています.でも,悩んでしまっている人が多い.私も,最初間違ってしまいました.

ディスプレイには診察券を先にとの表示

悩んでしまう原因は

  • このカード専用精算機で利用する診察カードとクレジットカードのサイズが同じこと
  • 診察カードの認証を行う部分と,クレジットカードを認証する部分が違うこと
  • 最初に認証しなければならない診察カードの認証場所がわかりにくいこと
  • まず目に入るカード挿入口が,ついつい診察カードを入れたくなる場所にあること
  • ディスプレイに多少の案内が出ているにも関わらず,診察カードを最初にまでしか読まない

などが挙げられます.ちなみに,カード専用精算機のカードを持っていく場所を拡大したのが下の写真.

さて,どこに診察券を持っていくか?

さて,どこに診察券を持って行きますか?「診察券は入れないでください」と黄色で書いているにもかかわらず,結構な数の人がここに診察券を入れようとしていました.

わかりにくいのは,診察券はカードになっているので,カード入れに入れたくなり,バーコードにかざすという発想がなかなか出てこないこと.さらに,バーコード読み取り場所が上の写真のとおり,下の方にありややわかりにくく,ついついハマってしまう.また,厄介なことに下のようにクレジットカード大のカードをかざさなければいけないのに,それを示す絵ではカードのような大きさのものではなく,もっと大きな診察券(診断書のような物?)をかざす必要があるかのように読み取れます.

読み取り口

もしかしたら,昔は診断書のようなものが発行されていて,それでこういうデザインになっているのかもしれませんが,少なくとも現状はみんなカードを使っているわけなので,なんともな感じのデザインでした.

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